2,000万円の貯蓄目標を達成するための資産形成戦略と投資手法

2023.09.12
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以前金融庁から、老後に備えて年金以外にも2,000万円の貯蓄が必要である、との発言があり、大きな議論が巻き起こりました。老後の生活に備えて2,000万円を蓄える方法や、適切な資産の運用方法について迷っている方も多いかもしれません。

そこで本コラムでは、目標である2,000万円の貯蓄に向けての資産形成の方法について説明いたします。

資産形成を行う際の目的を明確にする

最初に、2,000万円の資産形成を達成するためには、その『目的』を明確にすることが重要です。年金以外に、自身の将来にどれだけの資金が必要であるかを評価しないまま、大きな金額を求めてしまうと思わぬ損失を被る可能性があります。

普段の収入に加えて、余裕を持つために必要な金額を決定し、その後で投資先を検討することで、リスクを最小限に抑えつつ確実に資産形成を進めることができます。

短期的な利益追求は高リスク

多くの方は、できるだけ早く、短期間で資産を増やしたいと考えるかもしれません。しかし、一般的に投資はリターンを高めれば高めるほどリスクが高まり、損失を被る可能性も高まります。

短期的な利益を求めるために株式や外国為替(FX)のような高リスクな投資手法を考える方もいるかもしれません。特にFXはレバレッジを活用するため、資産以上の金額を投資できますが、市場が予想外の方向に動くと大きな損失を被ることもあります。地道に積み上げた貯金を瞬時に失うことになり、将来の収入計画が崩れる可能性も考えられます。

安定した収入を構築するために、短期的な利益追求よりも中長期的な視点で資産運用を検討することが重要です。そのため、40代や50代のうちから早期に資産運用を検討する価値があるでしょう。

キャピタルゲインではなくインカムゲインを追求する

投資には、資産を売買して利益を得るキャピタルゲインと、定期的な収入を受け取るインカムゲインの2つのアプローチがあります。2,000万円の資産形成を目指す場合、インカムゲインを追求しましょう。

たとえば、1,000万円を年利5%で運用できれば、1年間で50万円、1か月に約41,700円の収入が期待できます。このような収入を増やすことで、着実な資産形成を進めることが可能です。

一方、キャピタルゲインは一度に大きな利益をもたらすことができますが、定期的な収入ではありません。さらに、損失も考えられるため、長期的な視点で見ると不利になることもあります。インカムゲインは、資産が安定的に利益を生み出すため、資産形成を考える際に適しています。

中長期の運用では分散投資が重要

また、中長期の資産運用では、投資タイミングを分散させることが重要です。これを実現する方法の一つがドルコスト平均法です。

投資商品の価格は常に変動しますが、投資タイミングを分散させることで、価格変動に伴うリスクを軽減できます。適切な投資タイミングを見極めることなく、少しずつ投資を行うことで、市場の変動に左右されずに安定した資産形成を目指せるのです。

安定したインカムゲインを増やすためのポイント

安定したインカムゲインを増やすために、以下のポイントに注意しましょう。

コツコツと積み立てる投資手法を選ぶ

積み立て投資はリスクを分散し、安定した収益をもたらすための有効な方法です。経済の危機時でもリスクを軽減できます。

インフレへの対策を考える

通貨価値が下がるインフレ時に対策ができる投資手法を選びましょう。例えば、日本の現在の円安傾向や低金利政策に考慮し、不動産、金、株式などの資産を選択することが有益です。これらの資産は、インフレが進行しても価値が上昇し、資産の相対的な価値を維持できる可能性が高いです。

投資先を分散する

資産形成において、リスクを分散させることは非常に重要です。不動産、債券、通貨など異なる投資先を組み合わせてポートフォリオを構築し、収益を均等に分散させましょう。また、地理的な分散も考慮に入れることで、リスクを最小限に抑えつつ利回りを向上させることができます。

インカムゲインで資産形成を狙うための投資手法5選

では、インカムゲインを追求し、資産形成を狙うための投資手法5つを紹介します。

投資信託

自身の資産を証券会社に預け、プロの資産運用家に管理してもらう方法です。投資信託は、債券や株式、通貨など多くの資産クラスに投資することができ、分散投資を容易に行えます。ただし、運用手数料がかかることに注意が必要です。

株式投資

株式市場で株式を購入し、株主への配当金を収入として得る方法です。安定した銘柄を選び、株主優待制度を活用することで、収益を増やすことが可能です。

不動産投資型クラウドファンディング

不動産投資を多くの投資家と共同で行う方法です。不動産会社が資金を集め、不動産を購入・運用し、投資家に利益を分配します。少額から参加でき、自己運用の手間がかからない利点があります。

不動産投資信託(REIT)

不動産に投資するための証券化商品で、株式市場に上場しています。REITは定期的な配当金と売却益の2つの収入源を提供し、利回りは通常3%前後です。

直接不動産投資

不動産物件を購入し、家賃収入を得る方法です。適切な不動産会社に運用を委託することで、手間をかけずに収入を増やすことができます。不動産価格の上昇と家賃収入を組み合わせ、安定したインカムゲインを得ることができます。

まとめ

2,000万円からの資産運用を考える際には、目標金額の明確化、リスクの最小化、安定的なインカムゲインの追求が重要です。適切な投資手法を選択し、ポートフォリオを分散させることで、老後の資産形成を成功させる可能性を高めることができます。

不動産投資、投資信託、株式投資、不動産投資型クラウドファンディング、REITなど、複数の選択肢がありますので、自身の目標とリスク許容度に合った投資戦略を検討しましょう。

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五藤智典
株式会社不動産SHOPナカジツ Nagoya Lounge 支店長

1992年 愛知県生まれ 県立旭丘高校→神戸大学卒
2016年 (株)不動産SHOPナカジツ入社
〜2020年3月 大名古屋ビルヂング店
〜2021年5月 名古屋昭和店
名古屋駅前の店舗・高級住宅地である昭和区の店舗にて、
実需不動産のコンサルティング営業として200件以上の不動産売買に携わる。
「リアルな土地相場」「業者間のネットワーク」「不動産の実務ノウハウ」に関しての豊富な知識と経験を基に、安心安全な不動産取引を第一としている。

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