2,000万円で始める資産運用。リスクを抑えて着実に資産形成をするためのポイントとは?

2023.11.16
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資産運用を検討されている方々には、リスクや運用手法に関する深い知識が欲しいというが多いのではないでしょうか。

本文では、資産運用を開始する前に把握しておくべきリスクや回避すべき失敗、投資手法や商品などについて解説いたします。

この記事が、資産運用に伴うリスクや運用方法に関するご理解、さらには皆様個人に適した投資商品やスタイルの検討に役に立ちましたら幸いです。

なぜ資産運用が必要なのか?

ここでは、資産運用が必要な理由について解説いたします。

年金 だけでは将来の生活費が不足する恐れがある

年金だけでは老後の生活費が赤字になり、十分な老後資金がなければ生活が困窮する可能性があります。

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)」によれば、高齢者の家計収支は以下のとおりです。

家計収支(月) 65歳以上の夫婦のみ
無職世帯
65歳以上の単身
無職世帯
収入 24万6,237円 13万4,915円
支出 26万8,508円 15万5,495円
差額 ▲2万2,270円 ▲2万580円

このように、老後の家計収支の平均は毎月赤字となっています。年間で考えると、65歳以上の夫婦の無職世帯は年間約26万7,240円の赤字となり、一人暮らしの65歳以上の無職世帯は年間約24万6,960円の赤字となります。

上記の金額は平均であるため、外食や旅行、買い物などを頻繁に行う場合、生活費がさらに高くなる可能性が高いです。

年金だけでは将来の生活費が不足するおそれがあるため、老後資金を確保するために資産運用が重要とされています。

出展:家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要

余裕のある生活を実現するために資産運用が必要

仕事の収入とは別に、資産運用によって収益を得ることができれば、現在の生活水準においてはさらに余裕を享受することが期待されます。

このことにより、外食や旅行、趣味などに今まで以上に経済的なゆとりを持つことができるようになります。

資産運用により、収入が増加し、より余裕のある生活を楽しめる可能性が高まります。

資産運用を始める前に知っておきたいリスクとは

資産運用を始める前に、主要なリスク要因を理解しておくことは、リスク対策を取る上で役立ちます。

ここでは、資産運用を始める前に知っておきたいリスクについて解説いたします。

集中リスク

投資資金が特定の資産に集中すると、その資産の価値が急激に下落した場合、資産の大部分を失うリスクがあります。

資産の分散は投資の基本です。分散投資を行うことで、1つの投資対象が急激に下落しても、他の投資対象の価格が上昇したり、それほど下落しなかったりすれば、大きな損失を回避できます。リスクを広く分散させることが可能です。

日本証券業協会の「個人株主の動向について」によると、個人株主一人あたりの保有銘柄数は4.69銘柄でした。

投資を行う際には、資金を一つの対象に集中させず、分散させてリスクを軽減することが重要です。

資産価値毀損リスク

災害、不正、不備、事故、犯罪などにより、資産価値が減少するリスクも存在するため、注意が必要です。例えば、不動産投資を行っている場合、地震などの影響で建物が損傷すると、資産価値が大幅に減少する可能性があります。また、リーマンショックのような世界的な金融危機によって資産価値が減少する場合もあります。

資産価値が減少し、大きな損失を被る可能性もあるため、投資を検討する際にはどのようなリスクがあるかを事前に確認することが重要です。また、初めの段階では、リスクが高い投資商品を避けることをおすすめします。

できるだけ資産運用で失敗をしたくない人向けの投資手法

iDeCo 

iDeCo(イデコ)は、確定拠出年金法にもとづいた私的年金制度で、個人が自身の資金を出し、選択した商品で運用する仕組みです。iDeCoの主な特徴は、以下のとおりです。

  • 掛金が全額所得控除の対象
  • 運用益は非課税
  • 受取時には公的年金等控除または退職所得控除の対象

このように、iDeCoは節税しながら運用できる点が魅力です。ただし、iDeCoの運用資金を引き出すことは、通常60歳以降になります。

つみたてNISA 

つみたてNISAは、長期・積立・分散投資をサポートする個人投資家向けの非課税制度です。つみたてNISAの主な特徴は、以下のとおりです。

  • 非課税投資枠が毎年40万円、最長20年間
  • 投資商品は一定の要件をクリアした投資信託
  • 運用益は非課税

つみたてNISAの非課税枠の範囲内であれば、運用益に対する税金がかからないため、資産形成を効果的に進めることができます。また、2024年からは、より内容が拡充した新NISAが始まります。

国債・社債

国債は国家が発行する債券であり、社債は企業が発行する債券です。国や企業は、これらの債券を発行することで資金を調達します。国債と社債の主な特徴は以下のとおりです

国債の特徴

  • 国が発行元なので安全性が高い
  • 元本割れリスクが低い

社債の特徴

  • 国債より利率が高い
  • 満期を迎えると元本が返ってくる

国債や社債は、株式投資などに比べてリスクが低い投資商品として広く認識されています。大きなリターンを期待するのは難しいですが、比較的安定した運用を希望する場合に適しています。ただし、外国の社債(債券)に関しては、高い利回りのものも多いです。

不動産投資

不動産投資は、マンションの一室やアパート一棟などを購入し、賃貸に出して家賃収入を得る仕組みです。不動産投資の主な特徴は以下のとおりです。

  • 毎月一定の収入が入る
  • レバレッジ投資が可能

不動産投資は、入居者がいれば毎月一定の家賃収入が期待できます。また、融資を受けることで資金効率を高めることが可能です。

不動産投資が失敗しにくいと言われる4つの理由

不動産投資の魅力や一般的には失敗しにくいとされる理由について十分に把握しておくことで、他の投資との比較が容易になります。

さらに、不動産投資の優遇やメリットを最大限に考慮し、投資を実行することが可能となります。

融資を受けられる投資である

不動産投資を行う際、通常、アパートローンなどの融資を活用することが一般的です。何千万円もの資金をすべて自己資金から捻出する必要はありません。金融機関から融資を受けて、マンションやアパートへの投資が行えます。自己資金をすべて投入する必要もなく、手元に資金を残すことで精神的なプレッシャーを軽減することができます。

不動産会社や物件によっては、自己資金なしで不動産投資をスタートでき、月々の家賃収入を得ることが可能です。

融資を受けることで、自己資金の何倍もの金額で投資が可能となり、レバレッジ効果が高いのが特徴です。ローンを活用しているため、資産価値が一時的に下落しても、長期間にわたって返済が行えます。

投資先の分散がしやすい

不動産投資は、投資対象を分散しやすいと言われています。以下の方法を用いることで、空室リスクや災害リスク、家賃滞納リスクなどのリスクを分散することが可能です。

  • 同じマンション内で複数の部屋を購入する
  • アパートを一棟購入する
  • 立地の異なる物件を購入する
  • 国内外の物件を購入する

例えば、複数の部屋を所有する場合、ある部屋が空室になったとしても、他の部屋からの家賃収入を確保できます。また、異なる立地や地域に投資することで、地域特有のリスクに対する影響を軽減できます。投資先を分散させることで、単一の物件に依存せず、リスクを分散させることが可能です。

自分で売買のタイミングをコントロールできる実物資産である

不動産は実物の資産であるため、一定の範囲内において、自分のタイミングで売買を開始できます。「まとまった資金が必要になった」や「物件を所有する理由がなくなった」場合、不動産を売却する決断を下し、不動産会社に依頼すると、迅速に売却手続きを開始してもらえます。

同様に、物件を購入する際も、希望の不動産に申し込みを行い、売買契約を締結し、代金を支払うことで、比較的速やかに購入が可能です。

売買手続きや引き渡しには多少の時間がかかることがあるものの、不動産の売買に関しては、ある程度自分のタイミングで進めることができます。

ノウハウが構築されており投資としての再現性が高い

不動産投資は、投資家や不動産投資会社が数多く存在し、一定のノウハウが蓄積されているため、再現性が高いと言われることがあります。

立地の選定方法や物件の選び方、金融機関や管理会社で重視するポイント、中古物件を運用する際の注意点、魅力を引き立てるリフォーム方法、家賃の下落リスクや空室リスクを軽減するための対策など、多くのノウハウが存在し、これらを参考にすることで成功率を高めることが可能です。

まとめ

この記事では、資産運用を始める前に知っておきたいリスクや失敗をしたくない人向けの投資手法・商品などについて解説いたしました。

資産運用を開始する際、リスク管理が非常に重要です。また、さまざまな運用方法があるため、それぞれの特徴を理解し、自身に合った方法を選択することが大切になります。

資産運用を検討している方は、この機会に始めてみることをおすすめいたします。

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五藤智典
株式会社不動産SHOPナカジツ Nagoya Lounge 支店長

1992年 愛知県生まれ 県立旭丘高校→神戸大学卒
2016年 (株)不動産SHOPナカジツ入社
〜2020年3月 大名古屋ビルヂング店
〜2021年5月 名古屋昭和店
名古屋駅前の店舗・高級住宅地である昭和区の店舗にて、
実需不動産のコンサルティング営業として200件以上の不動産売買に携わる。
「リアルな土地相場」「業者間のネットワーク」「不動産の実務ノウハウ」に関しての豊富な知識と経験を基に、安心安全な不動産取引を第一としている。

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